一般的に溶接というとガスバーナーを使用して、お面の湯女者をかぶり作業している姿を連想しますが、ガスを使うのはあくまでガス溶接。
アーク溶接とは、金属の電極と溶接する対象物の間で火花を起こし、溶接をする技術を言います。
このアーク溶接の資格を取得することで、手を使った手アーク溶接、半自動アーク溶接、自動溶接といったさまざまな種類のアーク溶接が可能となります。
アーク溶接の資格は、アーク溶接特別教育講習というものを受講し、修了証を得ることが条件となります。
他の資格はペーパーベースのテストであっさり終わる事がほとんどですが、取り分けアーク溶接に関しては、学科も実技も講習という形で必ず習い、受講する必要があるのです。
もともと典型的な職人技術でもあり、危機の取り扱いに伴う安全リスクが存在する溶接作業ゆえに、熟練者の徹底した指導の下で認定を得る仕組みとなっています。受講後には、簡単な実技試験があるようで、職業訓練センターなどでも行われています。
すでにある程度上述しましたが、アーク溶接の資格試験は講習という形をとり、それには、学科と実技が含まれます。
これらの必要科目はそれぞれ受講時間数が決められており、学科は計11時間、実技は計10時間の受講経験を必要とします。
実際の実技試験は、大抵の場合、所属する会社や鉄工所などで熟練した指導者の下行うことが多いので、どこかに受けに行くというよりは、普段の仕事生活の中で見守ってもらいながら必要時間をクリアするといったイメージが近いでしょう。
学科は、アーク溶接等に関する知識、アーク溶接装置に関する知識、アーク溶接の作業に関する知識、関係する法令の4つが試験範囲となります。
実技は、実際のアーク溶接機器の取り扱い、および実際の溶接技術、作業方法をみられます。
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特別講習として、学科と実技両方で23811円とそこそこの値段が求められます。学科は主に書店などで問題集が出ていたりするほか、基本的事項を聞いてきますから、指導役の技術者でも充分に対応ができるものであるといえます。また、学科のみであれば11211円とさらに安く講習を受けることも出来ます。
一見ちょっと高そうですが、一生使える専門技能を身に付けられるため、決して高いとはいいがたいのではないかと思います。
毎年多くの人が受かっている試験だけに、追加でどかっと費用がかかってくるといったこともあまりないといえます。
特別講習の受講が基本となりますから、休まずにしっかりと2日間の講習を受けることがもっとも大切です。
学科はしっかりとテキストもあり、講師の方の話を聞いていれば大丈夫でしょう。
というのも、講習であり、特に確認等のテストがあるわけではないからです。
問題は実技の方ですが、ある程度経験している人でもなかなかうまく溶接できるかどうかは別問題のようです。
こればっかりはセンスが問われますし、飲み込みが早い人はその分習得も上達も早いでしょう。
講習形式ですから、何とか溶接することができれば、後日修了証書が発行してもらえますから、実務でどんどんと経験を積んでいけばよいのです。
基本受からせるためのものと考えて差し支えないため、臆することなく挑みましょう。
10代2009年取得
自分の場合は、今まで溶接すら一度もしたことがないずぶの素人でした。
学科はまだ聞いて、ある程度理解する事が可能でしたが、実技ははじめのこつを掴むのに苦労しました。
どちらかというと不器用なほうだったため、最後まですんなりとはいきませんでしたが、なんとか修了証書がもらえました。
30代2011年取得
もともと溶接などに興味があったため、休みの日を狙って職業訓練センターで受講してみました。
学科などもなかなか専門的ですが、ある程度理解できればテストもないのでよいかなと思います。
実際の実技では、うまい人はいち早くポイントがつかめるので、その人を真似したりして、その場に居たみんなで協力して証書を取得する感じとなりました。
初めてでしたが、かなり経験が必要で、奥の深い技術であることを痛感。
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難易度 | 普通 |
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合格率 | 90% |
年収 | 600万円 |
勉強時間 | 21時間 |
試験日 | 1ヶ月に4、5日 |