ボイラー技師とは、建物に設置されているボイラーの取り扱い、修理、運用などを担当する専門の技術者のことです。
普段私達が建物内であたりまえのようにお湯が出るのも、給湯器が使えるのも、様々な商業施設で不自由なく活動できるのも、こうしたボイラー設備が整っているからこそです。
しかし、大型になればなるほど、その取り扱いには危険が伴いますし、とまったときの影響も大きいため、ある意味とても責任の大きい仕事といえるでしょう。
ボイラー技師の資格を得るには、国家資格として存在するボイラー技師技能試験に合格することが求められます。
主に、ボイラー技師の資格は、2級、1級、特級が存在し、それぞれのボイラーの大きさに従って、等級は決まります。
特級、1級はそれぞれ上位資格と成り、特級を取得するためには1級が、1級を取得するためには2級の免許が取得できていないと受けられず、それぞれ級を取得してからの必要経験年数が存在します。
試験はすべて筆記となり、これに合格することで、晴れて免許取得となります。
2012年からボイラー技師2級を未経験者が受講するのに、ボイラー実技講習が必須と成りました。日程は3日間で、指定の労働基準協会により開催されるものに出席する必要があります。
ボイラー技師の資格試験は、主にすべて筆記試験となります。一般的な2級ボイラー技師においては、4つの種類にわかれ、ボイラーの構造に関する知識、ボイラーの取り扱いに関する知識、燃料および燃焼に関する知識、関係法令からそれぞれ10問ずつ、各100点で合計400点満点です。
各科目がそれぞれ40点以上、かつ全科目の平均が60点以上であることが、合格の一つの基準になるといわれています。特級の場合のみ、1チャプターがそれぞれ6問ずつとなりますが、チャプターの数や種類は共通しており、計400点であることは変わりありません。
難易度としては、学科だけであり、試験問題もそこまで量が多くなく、内容も対策をしていけば充分に合格が狙えるもののため、比較的易しいと言えるでしょう。
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内容からみても、試験の難易度は高くなく、易しいと言うことが出来るでしょう。
およそ受験者の約半数が合格しているという統計がある一方、やはり特級になるとそこまでの受験対象者が少ないこともあり、ぐっと合格率が下がるという背景があるようです。
2級や1級は年に数回行われていますから、国家資格といえど気軽に受験することが可能でしょう。年収は、一般的な額であり、あまり特筆して高いとは言いがたいかもしれません。
ボイラー技師の国家試験自体は、6800円と非常にリーズナブルな価格で受けられるのが特徴です。
問題集もある程度確立しているため、一冊かってみっちりとつめれば、かなりの得点が期待できるため、そこまで参考書代にも費用がかさむこともなくせいぜい1万前後でいけるかもしれません。
特に2級を始めて取得する未経験者は、ボイラー実技講習として、3日間で15000円かかりますが、総合的にみても他資格と比べ、さほど高いとは感じられません。
講習が必要な方は、まずはしっかりと講習に出席して、実地での操作を覚えることから始まります。
ボイラーという特殊装置なだけに、なかなか本番以外で実機を扱うケースも少ないことがあり、貴重な機会を無駄にしないようにしましょう。
試験に関しては筆記ですから、参考書をくまなくといて、問題を覚えるくらいにまで仕上げておけば、問題なく合格することが出来るでしょう。
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難易度 | 難しい |
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合格率 | 10~50% |
年収 | 361万円 |
勉強時間 | 90時間 |
試験日 | 月1、2回 |