レストランやバーなどで、ワインを専門にお客様の元に運び、そして提供する専門の給仕人のことをソムリエと呼びます。
一般にソムリエは男性に使われる言葉で、女性はソムリエールと呼ばれています。
単にいわれたものを給仕するだけでなく、食材や料理ごとに適したワインの選定や管理なども仕事に含まれ、世界各国のワインを熟知し、そして実際に試飲して味を知っており、それを適切に料理と組み合わせる、非常に繊細な感覚と能力が必要となります。
ソムリエ資格は、3段階に分かれます。
一般のソムリエ試験は、ワインやアルコールを扱う飲食業に5年以上勤めていることで受験資格が得られます。
シニアソムリエ試験は、一般のソムリエ試験の上位資格として存在し、ソムリエ試験に合格してから3年以上経験を積み、計10年以上の経験が必要となります。
マスターソムリエ試験は、ソムリエ試験の中でも最上位の資格となります。
この資格に関しては、シニアソムリエ試験認定者の中から推薦で選ばれて称号を手にするといった形です。
試験に合格し、協会から認定を受けることで晴れて資格として名乗ることが出来ます。
ソムリエ認定試験は、1次試験と2次試験に分かれます。
1次試験は筆記試験であり、選択問題が80問程度出題され、100点満点中70点で合格と言われています。
2次試験は15問の口頭諮問とデギュスタシオン、デカンタージュの技術チェックがあります。
デギュスタシオンとは、料理にマッチしたワインを選定する能力の試験、そしてデカンタージュは、ワインを一旦デカンタと呼ばれる容器に移し、空気と混和させることによって古いワインのおりを取り除き、若いワインの風味を開花させるサーブ技術を指します。
いずれも、この2次試験が大変難しく、またセンスと感性、知識が要求されるといっても過言ではないため、難度は割と高いといえますが、仕事という枠を超え、職人として、ライフワークとしてかなりの情熱を注いでいる方が多く、合格率は40%と、難易度に対しては比較的高いものということができるでしょう。
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試験は全国主要都市で同時刻に一斉に行われます。
勉強時間は、学科なども知識問題となるため、ある程度の期間を見た方が良いでしょう。
試験に受かり、レストランで就職が決まったとしても、長い経験を積む作業が必要となります。
初めのうちはなかなか給料も上がらず、決して高いとはいえないでしょう。コンテストで有名になり、公演などの依頼が入ると、比較的年収が上がる傾向にあるようです。
ソムリエ試験の受験料自体は一律24500円と、比較的高額といえます。
ただ、やはり能力やセンスがものをいう資格であることも確かで、受験者は猛特訓するのに加えて、少なからず対策講座といったものに参加する傾向があります。
ピンきりですが、やはり専門性が極めて高い資格であり、座学だけでは困難な内容でもあるため、おおむね数10万ほどかかることも少なくありません。
こればかりは、個人差が出ると共に、費用がかなりかかるということがいえます。
専門用語を用語集や教本で調べつつ、ワイン受験講座などの有名な参考書で良問をなるべく多くといていくことが大切と考えられます。
また、インターネット上でワイン受験のための有名なサイトなどが存在しますので、こうした無料のリソースを出来るだけかつようすることも大切です。
学科に関しては、ある程度これで対応できます。
二次試験はできるだけブラインドでテイスティングを磨ける環境を作り出せるか、がポイントとなってきます。
コメントの書き方やポイントが結構特殊なので、インターネットや経験者の情報、またスクール等の情報を参考にして勉強していきましょう。
20代2011年合格
すでにレストランで経験を積んでいたため、基本的な知識があったので比較的容易に合格することが出来ました。
諸先輩方にコメントの仕方など、個別にアドバイスがもらえ、非常に試験に役立ちました。その業界のルール、やり方を覚える必要性があると感じます。
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難易度 | 普通 |
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合格率 | 40% |
年収 | 400万円 |
勉強時間 | 300時間 |
試験日 | 8月19日 |