大手の企業にとって、ビジネスプランを策定するのは、社長をはじめ多くの上層部の重要な仕事の一つということができます。こうした企業には、さまざまなブレーンと呼ばれる人々が付き、相談役などをし、ぬかりなく堅実に企業経営をすすめる手助けをしています。しかし、こと中小規模の企業となると、そうした有能な人材やコネを大企業ほど満足に雇う余裕のない会社もたくさんあります。こうした企業を対象に、民間で経営の相談にのり、ビジネスプランを策定したりといったコンサルタントの役割をはたすのが中小企業診断士です。
中小企業診断士の資格を取得するためには、経済産業省大臣が認定する一般社団法人中小企業診断協会主催の中小診断士試験に合格することが必須となります。
試験は一次試験と二次試験があり、当然一次試験に合格しないと二次試験を受けることが出来ません。一次合格の執行猶予は一年間ですから、去年の一次合格者まで、今年の二次試験を受けられることになります。
試験地は、札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡の主要七都市で開催され、後日自宅に届く試験結果によって、晴れて合格となれば、中小企業診断士をなのることが出来るようになります。
中小企業診断士の国家試験は、前述したとおり一次試験と二次試験、いずれも筆記試験で行われます。
一次試験は、主に中小企業のコンサルトに必要な基礎知識として、経済学や対策、財務会計、企業経営、運営管理、経営法務、経営情報システム、中小企業経営や制作といったオーソドックスな問題が出題されます。2日間に分けて出題され、それぞれ、初日300分、2日目210分の耐久レース、総得点700点満点の試験となります。総得点60%以上、各科目が40%以上で一次合格となり、二次試験に進めます。
二次試験は実際の実例を踏まえた問題が出題され、休憩を挟んで80分×4セット、計320分のテスト400点分を、一日で行います。一次試験と同じく総得点60%以上、各科目が40%以上を取得したものが、やっと最後の口述試験へと進むことが出来ます。
口述試験の詳しい審査基準は明らかにされていませんが、全体で60%を得たものが晴れて合格となります。
とにかく度重なる筆記試験と口述試験があり、かなり難易度が高いといえます。
やはり、試験が何重にもあり筆記試験であること、また科目自体もかなり多く、非常に手間がかかることから、難易度はとても高いことが挙げられます。その上、経済や法務など毎年政策によって微妙に変化する内容もあるため、できるだけ1発で決めることが秘訣撫養ですが、それが何よりも険しき道といえるでしょう。
長期戦ということもあり、受験者はこうした経済や経営に特化したものが受けますから、合格率は20%とそこそこを保っています。就職後の年収が安定していることもあり、非常に有用な人材として活躍できるでしょう。
年収は資格の割りにはかなり高いということが出来るでしょう。
平均年収ですから、これよりももらっている人もかなりいるため、金銭や数字に抵抗がなければ美味しい資格と言うことが出来そうです。
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試験自体は一次試験で13000円、2次試験で17200円と、いちいちコストがかかるのが特徴です。
その上、2次合格後に、実務補修という名の講習を受けることがほぼ決まっており、なんといってもこれにお金がかかります。
計15日間のOJTで123000円とかなり高額といえるでしょう。
試験自体は一次試験で13000円、2次試験で17200円と、いちいちコストがかかるのが特徴です。その上、2次合格後に、実務補修という名の講習を受けることがほぼ決まっており、なんといってもこれにお金がかかります。計15日間のOJTで123000円とかなり高額といえるでしょう。
とにかく幅広いため、まずはビジネス実務法務や日商簿記など、ちいさな区分でかぶっている資格を念頭にそれぞれ勉強していくのが有効でしょう。
なるべく一度出てきたものはその場で覚えるようにし、とにかくどんどん覚えていかないと間に合いません。
試験科目に明るくないバックグラウンドの方は、資格専門学校に行くのがはるかに合理的です。膨大な量の中、的確にポイントを掴むための費用は惜しんではいけません。
そしてとにかく、過去門をとき傾向を掴むことが大切です。問題の出方一つで、知っていても答えられないなんていうことはごまんとあります。2次対策としては、日ごろからニュースなどで企業経営面をサーチし、それぞれに対してしっかりと意見が言え、また規定文字数で答案が作成できるようにするとよいかもしれません。
2009年 40代
経営コンサルタントとしてキャリアを積んできましたが、より具体的な資格があると便利であるため、本資格を受験しました。
まさにジャストのフィールドを生業としていることもあり、対策は万全でしたが、2次試験や口答試験でかなりシビアなつっこみをうけたりと、一筋縄ではいかない場面を幾度か垣間見ました。
特に筆記は出題者の意図が今ひとつ不明なものもあり、かなり悩みましたが、なんとか合格をいただきました。
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難易度 | 難しい |
---|---|
合格率 | 20% |
年収 | 500(推定)万円 |
勉強時間 | 800時間 |
試験日 | 8月 |