貿易業界で唯一の国家資格として通関士の試験があります。一般的に輸入、輸出業者が輸出入物品を関税に申請する際の処理代行を行うことが出来るのが通関士です。
行政書士や税理士といった分野の資格と同列に比べられることが非常に多く、専門性が極めて高いものといえる。
通関士の資格は、年一回、10月の第一日曜日に行われる国家試験である通関士試験にパスする必要があります。
全国主要都市13箇所で開催され、11月下旬に官報やインターネットで合格発表がなされ、晴れて合格となります。
通関士試験は、主に筆記と実務に分かれます。
筆記は、通関士試験は、関税法、通関税法、関税定率法およびその他関税に関する法律、関税暫定措置法、NACCS特例法、外国為替、外国貿易法から万遍なく出題されます。
中でも通関業法に関しては始めの50分間かけて、関税法のみでのテストがあります。
いずれもかなり記述の割合が多く、きちっとつめていくことが求められます。
次の50分で関税法や関税法などの関税分野、そして具体的な書類の作成と実務に関して最後の90分間実務テストがあります。
毎年一万人近くが受験しますが、受かるのは100人前後であり、合格率は平均で10%前後とかなりの難易度といえるでしょう。
通関業務や関係省庁で15年以上勤務したものは、通関業法のみ、5年以上勤務したものは、3が免除となります。
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通関士試験の受験料は3000円とかなりリーズナブルとなっています。毎年過去問がでており、1-2万前後かかるようです。塾などの資格取得講座もありますが、40万前後かかるといわれており、あまりリーズナブルとはいえません。
まずは、なんといっても関税法、関税行方を覚えることです。
これらを知っていると下地としてかなり楽になります。特に、必要な条文は丸暗記する勢いで行かないと、満足な回答が得られないため、記憶力と理解度が求められます。
実務に関しては、輸出入申告書の見方や計算の仕方など、非常に独学では辛い内容も含まれて居ますが、インターネットや参考書をもとに理解を得ることは可能です。
関税率などはしっかりと覚え、正しく使用できるようにしましょう。
20代2009年合格
仕事柄貿易業務を行っており、日ごろ使っている知識とたかをくくっていましたが、実際に出てくるのは法令による規定を詳しく説明したリするものがあり、法令を暗記していないと本当にきつかったです。問題集と法令集で、地道に覚えて言ったことが功を奏しました。
40代2010年合格
長年通関貿易関連業務についており、実技試験は免除だったのであっさりと取得することが出来ました。特に日々使う問題ばかりでしたので、余裕をもって勉強できたほか、日ごろの確認にもなり、非常に有意義でした。
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難易度 | 難しい |
---|---|
合格率 | 16% |
年収 | 600万円 |
勉強時間 | 400時間 |
試験日 | 10月の第一日曜日 |