MOSとは、MicrosoftOfficeSpecialistの略をさします。1995年にWindows95が発売されてから、職場でも急速にIT化が進みました。
今まで定規とそろばん片手に行っていた帳簿計算、ワープロで行っていた文章、伝票の管理に至るまで、様々な業務がソフトウェアで代行できるようになり、その主流として日本ではMicrosoftOfficeがスタンダードと鳴ったことはいうまでもありません。
基本技術とはいえ、それぞれ極めると、小さな処理を自動化して、更なる効率を図るプログラムを入れることも出来るなど、奥の深いMSOfficeならではの機能を熟知し、そして効率よく使いこなすスペシャリストとして、この資格が存在します。
MicrosoftOfficeSpecialistは、Microsoftが主催する認定試験に合格することで得られる資格の一つです。試験はスペシャリスト(一般)とその上位資格であるエキスパートの2つで構成されており、それぞれにテストがあります。
しかし、ご存知のとおり、頻繁にバージョンアップなどを繰り返し新しいインターフェースにマイナーチェンジしたりするMicrosoft製品の資格のため、新しいバージョンが出るとすべての資格を取り直ししなくてはいけないなど、やや大変な一面もあります。
試験は全国一斉試験と随時試験の2種類があり、前者が毎月1-2回定期で行われるもの、後者がワンショットもので、各会場が特別に開催するものです。
いずれも試験内容や資格の優位差などはありませんから、効果的に活用しましょう。
MOSの試験はそれぞれ使用するOfficeのバージョンに準拠しています。
その中で、Office製品群に入る、Word、Excel、Powerpoint、Access、Outlook、そしてOSとして現在WindowsVistaの試験を受けることが可能です。
内容は、それぞれのソフトウェアにおいて細かい操作などが決められていますが、WordとExcelに関しては日常での頻度も高く、より深い知識と操作が必要となるため、スペシャリストレベル(一般)とエキスパートレベル(上級)に分かれています。
スペシャリストレベル(一般)では、Word、Excelともに一般的なレベルでの使用と、差込印刷、テンプレート使用までが範囲となります。
エキスパートレベル(上級)では、wordは、オプション設定や他の外部アプリケーションからの取り込み、フォームの作成など、またexcelでは、ブックの使用や数式の分析、数式オプション、グラフなど、そして双方とも特にマクロが含まれます。
試験は20-45問のCBTテストであり、人によって正答率が違うため、それにより問題の増減があります。
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スタンダードなビジネスツールであり、家庭でも日常的に使用されているだけあって、資格の合格率も90%と極めて高いものとなっています。
特に、他の専門的な資格と比べると、その難度は極めて簡単と言えるでしょう。試験日が複数あり、好きに受けられることも特徴です。
どちらかというと一般的なPCスキルとして換算されることの多い資格であるため、MOSに合格したからといって、年収との因果関係はあまり見受けられないように思いますが、平均して事務系を考えると300-350万くらいが妥当といえるでしょう。
MOSの試験は、スペシャリスト試験(一般)がそれぞれ1教科10290円、)wordとexcelはスペシャリスト(上級)試験があり、そちらが12390円と一般的な値段といえます。
問題集も1冊購入して網羅すればいいので、1万以内と考えると、かなり安価に取得することが出来るでしょう。極めてPCがニガテという人などは、資格スクールなどで講座をやっていることも多く、半年で5万ほどするものもあります。
一般的に、仕事や家庭、または学業などで使用したことのある人であり、現在日常的にPCを使いこなせている人であれば、まずは問題集をみて、どういった問題が出るのかを把握した方が早いでしょう。
参考書やインターネット上の試験解説のページを見て、自分に足りない、または知らない機能を一つずつ覚えていっても、そこまで時間はかからないように思います。
箸にも棒にもかからない方は、下手に山をはって勉強スタイルを考えるよりも、思い切って資格スクールにいき、丸暗記してしまうのも一つの手であるといえます。
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難易度 | 優しい |
---|---|
合格率 | 90% |
年収 | 350万円 |
勉強時間 | 100時間 |
試験日 | 月1-2回 |