vmwareとは、複数のOSを同時に動かすことが出来る仮想マシンです。
普段我々はPCを使うとき、必ずOSという基礎となるソフトウェアを使用しています。
有名なところで行くと、WindowsやLinuxといった、よく耳にするものがそうです。
一般的には、こうしたOSはPC上単独で使用します。しかし、サーバーと呼ばれる、たとえばそれぞれの企業が持つ、中核のコンピューターなどは、一度に大量の処理をしなければならず、また万が一一つに障害が起きても、問題なく動くよう、こうした複数同時にOSが立ち上がるシステム、いわゆるCloudとよばれるシステム構造をしています。
そして、それを実現するため中核技術の一つがvmwareというわけです。
具体的には、一つ基礎となるWindowsサーバなりLinuxサーバなりを用意し、その上にOSを複数配置するための枠組み、すなわちvmwareを入れます。
これによって、vmware上に複数のOSを入れ管理することで、安全なシステムを作ることが出来るというわけです。
しかし、複数のOSに影響が出て、仕組みも複雑なvmwareを運用するためには、付け焼刃でかじった知識の人に任せるのは、企業側もちょっと勇気のいることです。
そのために、vmware運用のための様々な資格が存在し、この資格によってある程度の技術者の質を確保している、というのが現実のところです。
Vmwareの資格は、個人で受けるものというよりは、会社で運用をしていて、会社にとって暮れといわれるケースのほうが多いでしょう。Vmware自体が行っている、正式な技術者向けの認定であるVCP(vmwarecertifiedprofessional)が存在します。
主な内容として、vmwareの基本的なインストール、アップグレード、ネットワークやストレージの設定/管理、vSphereというサーバーパッケージ、仮想マシンやvAppの展開、アラーム設定や監視/運用と、ソフトウェアの運用として必要な工程を一通り問われます。
TOEFLや他のCCNAなどテストを受講された方は御存知かもしれませんが、VCPも同様にテストセンターで予約をしてテストを受けます。
日本国内ではPearsonVUEという団体が365日主催をしていますから、好きな日を選んで受講します。
問題は全部で85問出題され、すべて選択式のコンピューターベースでのテストです。
500点中300点が合格ラインとされています。
しかし、VCPは、テストセンターに申し込む前に、vmware認定の団体が主催する有料講習を受講することが条件となっているため、まずそちらを受ける必要があります。前提条件は以下で確認することができます。
もともとが専門的な資格なだけに、なかなか難しいといわざるを得ません。
具体的には、まずインストールから管理まで一貫して経験できる環境で、満足にトレーニングがつめているか、ということがキーとなるでしょう。
もちろん、認定のための義務講習が存在しますが、正直4日間しかない講習ですべてを把握するのは、よほど素養がある人でないと厳しいのが現状です。
事前対策講座なども多くの企業で行われていることも多く、そうしたいわゆる「予備校」で勉強しつつ、できるだけ実機を触りながら正確に理解していく必要があります。
それだけに、vmwareの本社が認定する認定技術者というものは、やはりそれだけの価値があるものとなります。
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Vmwareの資格といっても、なにも保守運用のエンジニア認定だけではありません。
Vmwareを普及させるため、重要な役割をもっている職種に、セールスエンジニア、営業職の方がいらっしゃいます。
しかし、扱う商品がやはり手にとってみてみることのできない、ソフトウェアであるため、そこにはしっかりとした知識での説明、特徴を生かした売込みが必要となってきます。
IT業界では特に、通常の営業職がパッケージの全体像や商品的な魅力、導入の会社経営などのメリット部分を語り、同行するプリセールスと呼ばれる技術営業が、製品の詳しい詳細と、質問に答えていく形をとるのが一般的です。
それぞれの職種に特化した内容を提供すべく、営業向けのVmwaresalesprofessional(VSP)、そしてプリセールス向けのVmwaretechnicalsalesprofessional(VTSP)が存在します。
これらの資格は少し特殊で、vmwareはいわば商品を「売っていただく」相手に対しての研修ですから、パートナー契約を結んだ企業のものしか受講できないようになっており、その専門性も極めて高いものとなっています。
主にvmwareの資格を取得するには、事前講習が必要であると上述しました。
PearsonVUEと事前講習あわせて30万前後というのが相場です。
その90%はほとんど事前講習代ということを考えると、いかにラボでの実機講習が貴重かということが分かるでしょう。
大抵は、会社から取得よう言われたりということが多いため、費用を会社が負担することが多いと考えられます。
基本的にはVmwareが出しているVmwarevSphere5というVCP教科書で勉強をしていくこととなります。
この参考書をくまなく読み、構造と論理、つながり、操作などをしっかりと頭に叩き込むことが重要です。
次にラボでの実機操作が鍵となります。講師もついていますが、できるだけ事前学習を怠らず、可能な限り有効活用しましょう。
教科書でどれだけ流れが分かっていても、一度も触ったことのないシステムを保守するのはどんな技術者であっても不可能です。
知識はあるけど動かし方がわからない、という初歩的なことのないよう、しっかりと抑えましょう。
また、対策講習もお金に余裕があるなら参加しましょう。大抵この講習では難しい部分にポイントを絞って教えてもらえたり、解りやすい説明がお粉われ、短時間での理解を促します。
特にvmwareの細かい構造や、実際のシステムを組み上げていくことを常に想像しながら学習を進めることを強くオススメします。
vMotionやvSphereの動き、ロールなどは多く出題される傾向があるようです。
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難易度 | 難しい |
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合格率 | 未解答% |
年収 | 650万円 |
勉強時間 | 100時間 |
試験日 | 任意による |