医療事務とは、病院において主に受付業務、会計業務、レセプト業務などを担当する資格職のことを指します。
医療を受けたあと、その内容によって点数が加算され、1点10円の換算で治療費が決定します。しかし、患者さんは保険に入っていますから、全額は支払いません。
通常3割負担で、残りは市町村に請求します。この市町村への請求であるレセプト業務が、医療事務の重要な役割となってきます。
上記が基本ですが、その他業務内容は総合病院かクリニックか、また公立病院か私立病院かなどによっても変わってきます。
小さいクリニックであれば、カルテ整理などの雑務もやることになるでしょう。一方で、大学病院などでは、仕事がしっかりと分業化している傾向がありがちです。
医療事務技能検定(メディカルクラーク)の資格を取得するためには、各都道府県の公共施設などで年12回(1級は年3回、2級は年8回)開催される試験に合格することが条件となります。
無資格者は2級から取得しますが、受験資格としてガイドラインに定められた者、ほとんどが医療機関における医療事務としての6ヶ月以上の経験を必要とします。
1級取得は、2級にあらかじめ合格していることが前提で1年6ヶ月以上の経験がある場合、または3年以上の実務経験がある場合とされます。
受験後1ヶ月で郵送にて結果が届き、晴れてメディカルクラークの称号を与えられます。
医療事務技能検定(メディカルクラーク)の中での医科と歯科に分野が分かれているため、テスト自体も異なるものが実施されます。
試験は主に患者への待遇などの実技I、知識面の学科、実際の診療報酬請求や明細点検といった専門的な部分での実技Ⅱの3つに分かれ、それぞれが70%以上の達成率である必要があります。
合格率は2級で焼く60%と意外に難易度が高い傾向があります。
試験の2/3が実技であり、実務能力を直接評価されるため、やはり経験ベースが者をいうと考えられます。1級は、2級の保持が条件の一つにあるため、合格率がやや高いことが予想されます。
スポンサードリンク
単純に医療事務として働くのに今のところ実は資格は必要ありません。
しかし、医療が高度化し、レセプト業務、診療報酬の処理なども複雑化する現状で、多くの人が医療事務としての資格を取得しています。
公的資格として存在するのが、医療事務技能審査(メディカルクラーク)という資格です。数ある医療事務資格のなかでももっともスタンダードであり、大規模な統一模試が実施されるのも一つの特徴です。
その他類似資格に、医療文書作成のためのスペシャリストである医療事務作業補助技能認定(ドクターズクラーク)、医療関連法規や安全管理などを含めた医事業務管理技能認定試験などがあり、乱立傾向にあるのが現状です。
医療事務技能審査(メディカルクラーク)は、1級も2級も料金は一律6000円と安いものとなっています。
しかし、合格率が決して高いわけではないので、それ相応の勉強が必要となります。書店などで参考書が1万円かからず売っていたりするほか、試験を実施する公益社団法人全日本病院協会が主催するセミナーに参加することで、試験の感じや情報を入手する述もあり、受講する場合は別途費用が必要といえるでしょう。
やはり問題集をひたすらこなすことにつきます。対策講座をとっている人は、講師が出る傾向などを話してくれるでしょうから、そうしたポイントをはずさないようにしましょう。
診療報酬(レセプト)のチェックで引っかかる人が多く、何問かに1問2問難しい問題が出るため、レセプトチェックは重点的にこなしておいた方がよさそうです。
スポンサードリンク
難易度 | 普通 |
---|---|
合格率 | 60% |
年収 | 311万円 |
勉強時間 | 200時間 |
試験日 | ほぼ毎月 |