医師免許とは、病院やクリニック、あるいは企業など様々な場所において、病を抱えた人々を医学的根拠にもとづいて診察し、薬を処方したり、身体に直接物理的なアプローチをしたりして、患者を快方に向かわせる役割を持つ職業免許です。通常人体を傷つけると傷害罪となりますが、医学的根拠にもとずいた治療目的に限り、唯一故意的に身体への侵襲を加えることの出来る免許であり、また他の薬剤、X線など全般の取り扱いを許可されるなど、その汎用度は高いといえます。しかし、その取得難度は、数々の競争を勝ち抜かなければならず、狭き門といえるでしょう。
医師免許の申請は、前提としてまず国が定める医師国家試験に合格しなければなりません。
この試験を受けるためには、大学によって医学部医学科の正当な課程修了プロセスを踏まねばならず、また医学科は他科と異なり、5年から6年間に及ぶ強制的な院への進学があるため、ますます難易度が上がります。
無事医師国家試験に合格した後は、各都市の保健所に書面での申請をする必要があります。
申請書類としては、医師免許新規申込書、および外国籍の場合のみ添付書類が科されます。
そのほか、戸籍謄本、戸籍抄本、後見登記に自己を成年被後見人、被保佐人とする登記記録がない証明、健康診断書などが必要となります。
こうして晴れて医師免許を持つ医師として免許申請が終了します。
医師免許の取り消しには主に医道審議会の審議によって決定し、内容は詳しくは明かされていません。
しかし、患者への性犯罪、診療報酬を不正取得、全国で大きく報道された医療関連犯罪に加味した場合は、取り消しの対象となると考えられています。
実際に取り消しが行われる場合に議題となるのは、起訴状と判決文のみであり、かなりずさんな免許管理がされていると、近年話題になっているため、ご存知の方も多いかもしれません。
基本的に一度剥奪されたものに対しての再交付はなく、事実上の永久剥奪となります。
倫理観をもち、厳正な自制心と学問の修得、患者を治すという使命感を必要とされる医師免許の取り消しは大変重い処罰といえます。
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やはり、大学での5年あるいは6年教育体制が果てしない壁となっています。
医学に関する参考書はどれも高いものが多く、非常にやりくりに苦労するでしょう。
一朝一夕にとろうと思ってとれるものではありません。
しっかりと計画した勉強に加え、明晰な頭脳と記憶力、そして手技の実践能力など、さまざまなハイレベルの能力が必要とされるといえるでしょう。
また、人の命を預かる監督責任をもつだけに、年収もかなり高いものとなっています。
その反面、不規則な生活になることが多く、身体には負担がかかります。
医師免許を取得する費用として、国家試験自体は15300円と安く、また申請に60000円かかるなど、何かとお金がかかります。
そしてそれ以上に、そこまでの医学教育に合計で国立でも3000万ほどかかるといわれており、非常に高価であるといえます。
頭に加えて、お金もないと、免許を取得できませんね。
30代 2006年合格
ずいぶん昔のことですが、正直臨床に出るまでの間に、これまでないくらい幅広い科の基礎知識を勉強しました。
アメリカなどだと基礎は徹底されており、どの医師でも水準が保たれますが、日本では一度専門を持ってしまうとそれ以外が出来なくなってしまう人も多く、問題ですね。
基本覚えることが仕事みたいな職業ですので、皆合格率は高いですよ。
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難易度 | 難しい |
---|---|
合格率 | 90% |
年収 | 1000万円 |
勉強時間 | 3000時間 |
試験日 | 12月12、13、14日 |