各ご家庭の教育方針に従って、幼児の教育、躾や身の回りのお世話をする役割が、ベビーシッターです。
個別保育とも言われ、幼稚園などの保育士のような国家資格が必要ない代わり、家庭の諸事情に合わせた柔軟な対応が行われるため、日本では主に、皇室や特定の富裕層のみが専門家に依頼していた、歴史的には非常に長いものがあります。
日本では、通学講座や通信教育などがありますが、個人運営以外では余り役に立つ資格ではありません。
しかし、一律ではないにしろ、在宅保育、個別保育への教育周知の必要から、現在は、公益法人全国保育サービス協会が認定する、登録制ベビーシッターの資格制度が、唯一有効な資格として知られています。
個別で資格を得るには、全国保育サービス協会が実施する、研修Ⅰを受けなくてはなりません。
その後、認定試験を受験しますが、条件は満18歳以上、前述の研修を修了した事、実際にベビーシッターの実務経験を有している事です。この場合の経験に関しては、特に年数への条件は設定はありませんが、実務経験は、認定ベビーシッター資格所得指定校(短期大学、女子短期大学、福祉専門学校など)で、在宅保育の教育課程を修了し、保育士の資格を少なくとも見込める様にならなければなりません。
保育士養成校とは、この資格所得認定校の事になります。
研修では、必須の幼児教育から、保育技術の他に、運営に関する経営の知識や、法律、行政や規制についてを学びます。新任研修は、科目が10、各時間は、60~120分ずつあり、日程は3日間です。
受講料はありませんが、経費として費用(4,120円~5,150円)を支払います。
研修は、全国では、東京、大阪、名古屋などで実施。
試験は筆記試験であり、実務試験はありませんが、実務経験を有していなければならず、結果的に養成校を修了する事が前提となっています。
試験は選択式と記述式の2種で、それぞれ40の設問と、作文400字で、時間にして合計90分です。
試験そのものの難易度は、それほど高くはありません。
受験料は、2014年現在で11,330円、合格者は認定書を交付され、同時に協会の登録に必要なカード作成で、4,120円を納付します。
スポンサードリンク
在宅保育の基礎は、子育て経験と同義と考えてしまいがちですが、個別家庭には、例えば将来の資産管理を任せる経営者や、昔で言えば、財閥の人事に相当する人材教育が本質となっています。
従って、包括的な保育教育以外に、家庭でのセキュリティ、病気や怪我、幼児行動の特性など、あらゆる面で大学レベルの教育を受ける必要があります。
難易度があるとすれば、むしろ、この研修過程にあり、短期大学であれば、最低2年、4年生大学ならそれに準じた教育課程を得なければならないし、専門学校では、相応の費用負担が必要であるということになります。
大学や専門学校での履修科目で、およそ法律、行政の規制や、経営など、事務的な勉強はかなり重要になります。その辺りは、極普通の大学レベルよりは、ある意味、工業大学や産業大学のような、実務課題と文書による研究課題をこなす必要があるでしょう。
民間が行っている、資格所得も結局はこの全国保育サービス協会が前提で、社会福祉専門学校と同程度の講座から、資格試験までの過程をサポートするような感じですね。
従って、資格試験対策は特に無く、この実務の方を如何に努力するかが、非常に重要なポイントになります。
スポンサードリンク
難易度 | 普通 |
---|---|
合格率 | 不明% |
年収 | 300-400万円 |
勉強時間 | 200時間 |
試験日 | 公式サイトにて |