普段我々が利用する空を飛ぶ航空機を操縦するには、専用の免許が必要です。
免許はそれぞれの期待ごとに厳格に分けられているのが特徴であり、パイロットの訓練や育成には多くの費用が費やされます。
中でも、民間で取得できる航空機の資格として有名なものがセスナです。
セスナは、小型軽飛行機としてセスナ社が開発したものを呼び、特に日本では小型飛行機の代名詞として、セスナと呼んでおり有名です。
毎年民間人の多くが受験をし、免許を取得しています。
セスナの免許として必要なのが、自家用操縦士という免許です。
これは自家用の小型飛行機を操縦できる免許であり、基本17歳以上であれば年齢の上限はありません。
免許の取得方法には国内と海外があります。
国内の場合、最低でも40時間以上の飛行が義務付けられており、270km以上の飛行で離着陸を2回経験、また夜間における飛行を20時間など、厳密に規定が決められています。要件は40時間以上ですが、実際に日本では100時間以上飛ぶカリキュラムとなっているのが一般的です。
海外で取得する場合には、渡航費用、ビザが必要となりますが、規制が日本よりもゆるいためか、比較的に簡単に、そしてのんびりと取ることが可能です。
また、日本および海外どちらで取得する場合においても、管制塔との交信は英語で行われるため、語学として実用的な英語が必須となります。
セスナ免許の試験は国内と海外で大きく違います。
主に試験は地上試験とフライト試験の3つに分かれます。
地上試験は座学であり、航空力学、飛行機の性能と重量、航法、AIM、航空法規、航空気象、航空計器、無線交信など、それぞれ実際のフライトで必要となる各カテゴリすべてを学習したうえで受験する、国土交通省が主催している国家試験です。
年3回実施され、これに合格することで晴れて実技試験を受けることが出来るようになります。
実技試験は丸1日かけて行われ、普段自分が練習している航空学校や飛行場に試験管が来場します。
今までの訓練で行ったとおり、指示を聞きながら飛行をする必要があります。
海外(米国)の免許取得は以下のようになります。
学科試験はFAA学科試験というものを受験することになります。
日本ほど難しくはありませんが、全般的に英語であるため、しっかりと問題を詰めていく必要があります。
試験に合格すると、晴れて飛行機に触ることが出来ます。
ここから、仮免許状態のスチューデントパイロットサフィスティケイティッドという免許を取得します。
これが取得できると、実際に実機をつかった訓練が可能となり、教官と一緒にフライト訓練が始まります。
最終的にオーラルでの指示や回答の試験と法規などの試験を潜り抜けて晴れてライセンス取得となります。
ライセンス取得後日本に帰国し、海外の免許を使用して、日本の法規だけテストを受けると、日本でセスナを操縦できるようになります。
テスト自体は、今までやってきた訓練を踏まえていかに正しく振舞えるかが重要ですから、順調に課程を修了しているものであれば、問題なく合格できるでしょう。
ただ、そこに行き着くまでの飛行訓練、そしてそれを実現するまでの国内または海外における養成に費用と労力がかかるのはいうまでもありません。
特に海外で取得する場合は、費用は日本よりも安く済むかもしれませんが、実際には海外での筆記や口答試験もパスせねばならず、しっかりとした語学力、そして勉強が必要なります。
また、国内・海外共にそれ相応に費用がかかりますから、それだけに合格率も高くなっているものの、全体的な工程としてかなり実現が難しいもの、と言わざるを得ないでしょう。
自家用セスナを利用して会社を経営したりしている場合は、大抵が運送、運搬となりますが、給料は旅客機のパイロットとは異なり、一般的なサラリーマンの平均である400万かそれ以下であることが多く、趣味や趣向が大きく影響してくるといえるでしょう。
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海外であれば、もろもろ合わせて150万前後で取得可能です。
これは一般的に、自動車の免許を取得し、初めてのマイカーを購入して乗ってみる、といったここまでと比べて、やや安いくらいであるといえるでしょう。
実際のセスナ機を所有する場合には、もちろん別途購入費、維持費、登録などがかかってくるため、かなりの出費が予想されます。
国内だと、燃料や土地が狭く十分な練習環境にないことから、免許取得まで宗学でも500万以上はかかるといわれています。
また、国内であると免許取得の規則が厳密であり、100時間以上のフライトを貸すところも多く、これが原因の一つといえそうです。
概要は前項でお話しましたが、具体的に実例を挙げてみましょう。
A社 ハワイ
取得までにかかる日数は30日から45日(約1ヶ月強)ほど。
飛行時間が60時間で約1万ドル、座学50時間で約2500ドル、その他もろもろ試験代などで600ドルほど係り、合計で大体130万円強といったところ。
B社 アメリカ
取得までにかかる日数は、約1ヶ月強。
飛行時間が70時間ほどで1回100ドルと考えて、7000ドル=約70万強。
これに諸経費や滞在費などを含めると約100万プラスくらいと言えるでしょう。
トータルで170万前後で取得可能ということになります。
滞在費をどれだけ削れるか、語学力の準備がどれだけあり、試験をスムーズに受けられるかなどが、合格の要となりそうです。
こうしてみてみると、日本での500万と比べると明らかに得であることがあげられます。
ただ、やはりなれない土地での生活がかかっていること、そして語学力が真に必要なってくることなどからハードルが高いといわざるを得ないですね。
・航空大学校
4年制の国立であるフライト専門の大学校。
実質日本の中では、ここが名門である。
入学料28万円、授業料80万円(年間)と、一般の国立大学よりもやや高いことが上げられる。
実習費用として、それぞれ30万追加で必要であり、費用はかさむといえそうである。
・ 民間の飛行クラブ
最も入会しやすいですが、国内ですべてを済ませる場合、かなりの費用が必要となります。
入学金30万円、座学費40万円、シミュレーター費30万円。
これにプラスアルファで、実際の訓練費、500万円ほどが上乗せされていきます。
米国であれば、総額100万から150万強とまだ良心的ですね。
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難易度 | 難しい |
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合格率 | 90% |
年収 | 300-400万円 |
勉強時間 | 1000時間 |
試験日 | 複数あり |